
素 和 架 建 築 設 計 室 の 5 つ の 設 計 コ ン セ プ ト
C O N C E P T
1.自然の力を活かした心地よい暮らし

北陸の厳しい寒さの中で快適な住まいを実現するためには、十分な断熱性の確保と共に、採光や通風など自然の力をできるだけ活用することが重要になります。設備に頼りすぎない省エネルギーな住まいとするだけでなく、日々の暮らしの中で、自然のリズムが感じられるような住まいが、本来の健康で心地よい暮らしだと思います。
2.自然素材に包まれた人にやさしい空間

木や土、石といった自然素材には化学物質が含まれず、静電気の発生も抑えられます。また温度や湿度を適度に調整してくれるため、室内の空気環境が良好になります。このような人間の心と体に優しい自然素材を適材適所に採用することが、健康で快適な住まいには大切だと思います。また、年月を経るごとに美しさや深みを増すのも魅力で、単なる経年劣化とは違う変化を楽しむことができます。そして土に還り再利用が可能である素材であれば、廃棄する際の環境負荷も抑えることができます。
3.風景や街並みに溶け込む和やかな外観

住まいの外観については、主張しすぎない方が、見た目の耐久性も良く、長い年月の中でも時代の変化に耐えられると思います。周辺の環境に対して協調的であり、風景や街並みに溶け込むような佇まいとなるように、使用する素材や形状を選定することが大切です。
4.身体のスケール感覚に調和した、おおらかで心地よい空間

身体のスケール感覚に調和した空間には、落ち着いた心地よさがあります。狭すぎず広すぎず、低すぎず高すぎない空間を意識しながら、住まい手にとって心地よい寸法体系をつくっていく事が大切です。人間の住まいには、人体の寸法から割り出された尺寸法を基準として空間を構成する方が、人間的で自然かもしれません。
5.しなやかで長持ちする架構による安心な住まい

木造の架構には、軽量でしなやかな材料特性を活かした粘り強さがあります。また加工が容易で、部材を再利用する事もできる長寿命な構造なので、将来の改修などにも対応しやすいという特徴があります。そして室内の柱や梁を現しにすることは、意匠的な意味合いだけでなく、大切な骨組み部分が目に見えることで安心感があり、メンテナンスも行いやすくなります。