これからの入善町と新しい保育所。

 今年は入善町が合併して70周年です。入善町は昭和28年10月1日、旧入善町と椚山村や横山村など7村との合併により誕生しています。先日の10月1日には記念式典も行われました。来年には建設中の新庁舎の完成が控えていますし、町が新たな一歩を踏み出す年となることでしょう。そして当事務所がある椚山地区では、新しい保育所の誕生が話題になっています。合併式典の丁度一か月前、横山保育所と椚山保育所の2つが合併した「とうり保育所」が竣工しました。隣接する桃李小学校は、平成9年に横山小学校と椚山小学校が統合した小学校なので、四半世紀が過ぎてからの保育所の統合となりました。竣工式翌日には見学会が行われ、私も行ってきました。 

新しく完成した「とうり保育所」

 宇宙船をイメージしたという新しい保育所は木造平屋建て。翼を広げたような外観と白い外壁が特徴的です。入善町は全国的にみても公共建築物の木造化に積極的で、こども達が長い時間を過ごすような施設には、温もりを感じられる自然素材を使用するべきですから、今後も継続してほしいと思います。内部は遊戯室を中心とした伸びやかな空間でした。遊戯室には建築と一体になったような屋内遊具があり、見学会でもこども達が楽しそうに遊んでいました。見学会当日は残暑が厳しい日でしたが、内部は涼しく快適に見学できました。こども達の室には輻射式の冷房設備が設置されており、暖房もこれで行うのではないかと思います。一般的なパッケージ式のエアコンと比較して上下温度差が少なく風も発生させないため、お昼寝の時間などにこども達に直接風が当たるという事もありません。健康にも良い快適な冷暖房方式ではないでしょうか。立派な保育所を大切に使ってもらいたいものです。また先日の連休には、椚山地区の秋季大祭が行われました。この新しい保育所にも御巡興があり、獅子舞や地元の小学生たちが踊りを披露していました。踊りを披露していた桃李小学校の児童たちは旧椚山保育所の出身で、新しい保育所で踊れたことは良い思い出になるのではないでしょうか。

屋内遊具が設置された遊戯室

 

輻射冷暖房パネル
秋季祭礼での踊りの披露

 新しい保育所ができるのは喜ばしいことですが、2つの旧保育所の今後の利活用にも大変興味があります。横山保育所については、地元の社会福祉法人に譲渡され、事業に利用されるようです。一方で椚山保育所については、今のところ利活用についての情報がないだけでなく、解体の話題まで出ているようなのが非常に残念です。椚山保育所は築年数も20年弱であり、現行の耐震基準にも適合できているのではないかと思います。また改修も行いやすい木造の建物です。公民館が隣接し広い駐車場も整備されているため、利用するのに非常に便利な施設です。施設整備に携わった方々や施設を利用していた人達の、たくさんの思い出が詰まった保育所です。70周年を迎えた入善町には、安易に解体するという事が決してないように考えていただきたいものです。